50 いまの経済をつくったモノ
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ティム・ハーフォード (著)
Financial Times シニアコラムニスト
遠藤真美 (翻訳)
2018/9/21
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◆避妊用ピルと法学部の女子学生の間の意外な関係性
◆室温28度のオフィスは、生産性が低い
◆パスポートがなければ、世界経済はもっと豊かに発展する
◆犂(すき)の発明のせいで、人間の身長は15センチ低い
◆バーコードの誕生が、シャッター商店街を増やした
◆蓄音機が貧富の格差を拡大させた
◆輸送用コンテナの発明が、日本の高度経済成長を後押しした
◆市民社会と私有財産制は、有刺鉄線が生み出した
◆もうひとつの発明がなければ、グーテンベルグの印刷機はゴミだった
新しいアイデアの誕生は、私たちの生活に予期せぬ影響をおよぼします。
経済の力関係のみならず、男と女の関係性も変わり、新しい勝ち組と負け組が生まれます。
FT紙の著名コラムニストが「粉ミルク」「電池」「カミソリ」といった身近なモノから、「S字トラップ」といったちょっと意外なモノまで、「50」のモノを軸に現代経済を解説します。
50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ | 日経の本 日本経済新聞出版
犂(すき)の発明によって、私たちは余剰食料を生産できるようになり、みんなが食料を探し求める生活から解放されました。1人の働きで何人もの食料が確保できるようになると、階級社会が生まれ、宗教家や政治家、軍隊といった支配者も生まれました。犂は、ただ単に農業にとって便利だっただけでなく、現代社会そのものの誕生に大きく貢献した道具だったのです。
このように、ある発明は、その発明のもつ直接的な効果以上の副作用を周囲にもたらします。
本書は「有刺鉄線」「パスポート」「育児用粉ミルク」「ビデオゲーム」「空調」といった、普段は現代社会にとっての「重要発明」と思われていない「意外な50のモノ」を取り上げ、「現代社会とイノベーションのあり方」をフィナンシャル・タイムズ(FT)紙の人気コラムニストが考える、楽しい経済読み物です。
もくじ
はじめに
Ⅰ 勝者と敗者
2 蓄音機
トップアーティストだけが儲かり、その他大勢の歌手たちの生活は惨めなものに変わってしまいました。
3 有刺鉄線
4 セラーフィードバック
5 Google検索
6 パスポート
7 ロボット
8 福祉国家
Ⅱ 暮らし方を一変させる
9 育児用粉ミルク
10 冷凍食品
11 ピル
12 ビデオゲーム
13 マーケットリサーチ
14 空調
エアコン
15 デパート
Ⅲ 新しいシステムを発明する
16 発電機
17 輸送用コンテナ
18 バーコード
小さな商店が廃業に追い込まれ、世界的なスーパーマーケット・チェーンに駆逐された遠因
19 cold chain
20 取引できる債務とタリースティック
つまり債権
タリー・スティックは中世イングランドでも貨幣として流通していない
21 ビリーブックケース
Billy (bookcase) - Wikipedia
1979年にIKEAから出た。2017年までに6000万台売れた
22 エレベーター
Ⅳ アイデアに関するアイデア
23 楔形文字
24 公開鍵暗号方式
25 複式簿記
26 有限責任株式会社
27 経営コンサルティング
28 知的財産
29 コンパイラ
Ⅴ 発明はどこからやってくるのか
30 iPhone
31 ディーゼルエンジン
32 時計
33 Haber-Bosch Process
34 レーダー
35 電池
36 プラスチック
Ⅵ 見える手
37 銀行
38 カミソリと替え刃
39 タックスヘイブン
40 有鉛ガソリン
41 農業用抗生物質
https://www.nippon-soda.co.jp/nougyo/pdf/no200/200_048.pdf
果樹や野菜の重要病害である細菌病を本製品で防除することにより高品質で安全な農業生産物の安定供給に寄与
42 モバイル送金
個人間送金
43 不動産登記
Ⅶ 「車輪」を発明する
44 紙
45 index fund
46 S字トラップ
47 紙幣
48 コンクリート
49 保険
結び 経済の未来
エピローグ
50 電球